産地レポートProduction Area Report
産地レポート2025年 山東省臨沂地区 だいこん産地
山東省臨沂市にあるトンネル栽培の大根圃場の現状について、崔道秋氏より最新の動画が送られてきました。今回映像で確認されたのは、トンネル内で栽培されている大根の様子ですが、同時に圃場内には「シロザ」と呼ばれる雑草が繁茂しはじめているとのことです。

シロザ(和名:アカザ科シロザ属)は、広く分布する一年生雑草で、生育が非常に旺盛で夏場には1mほどに成長する植物です。大根などの根菜類と競合してしまうため、北方地域の大根栽培基地では最も厄介な雑草のひとつとされています。特にトンネル内という閉鎖的な環境では、作業効率の低下や収量・品質への影響も懸念されます。
こうした背景から、北方の大根生産基地では、毎年シロザの効果的な防除手段について苦心しています。しかし現時点ではシロザに十分な効果があるのは手作業での抜き取りです。畑のトンネル内をくまなく調べ、小さいうちに抜き取っています。
今後シロザを含む複数の雑草に対する総合的な雑草防除の観点から、対応策を広く調査・検討していく予定です。