産地レポート

Production Area Report

産地レポート2025年 四川省射洪地区 だいこん産地

2025年10月13日、中国四川省の射洪鎮および近くの金華鎮を訪れ、大根の栽培状況について現地調査を行いました。

今年の四川省では、降雨の影響により圃場の乾燥が進まず、耕耘や畦立てのタイミングが難しい状況が続いていました。射洪鎮では、10月9日以降に播種を開始し、すでに発芽が確認されています。農家の方たちは栽培意欲が高く、今後の収穫が期待されます。

一方、金華鎮では土壌の保水性が高く、雨の影響がより深刻でした。播種の遅れに加え、一部に水害による根の障害も見られたことも報告されています。

射洪では、冬季栽培に適した青首大根の品種選定を目的とした試験が開始されました。また試験的に高菜の育苗も進められており、地域の多様な作物への取り組みが見られます。

山東省の水害および四川省の播種の遅れを受け、南方の畑での播種時期や面積の再調整が行われました。湖北、江西、広西など複数地域での栽培が進められており、冬から春にかけての安定供給が見込まれています。