産地レポート

Production Area Report

産地レポート2026年 四川省射洪地区 高菜産地

早朝射洪地区の高菜の畑では、まだ薄暗い畑に作業員の姿が集まりはじめました。
今年の高菜は、長雨による播種の遅れと、その後の極端な少雨が重なり、生育が揃いきらない厳しい条件の中で育ちました。さらに、ここ数日で気温が上がり、雨の気配が近づいてきており、「降れば一気に抽苔が進む」という現地の読みから、収穫は予定を前倒しして急ピッチで行う判断が下されました。

畑に入ると、株ごとの大きさには差があるものの、しっかりと身を張った高菜の姿が。農家さんたちの丁寧な管理が伝わってきます。乾燥による下葉の傷みが残る株もありますが、一つ一つ状態を確認しながら、傷んだ部分を素早く落とし、使える部分を確実に確保していきます。畑の端では、軽トラックが途切れなく往復し、収穫した高菜が次々と積み込まれていき、作業全体が“時間との戦い”であることを感じさせました。

運び込まれた高菜は、そのまま隣接する塩蔵工場へ運ばれ漬け込み作業が始まります。漬け込みに使う塩にウコンを混ぜ、鮮やかで温かみのある色の高菜に漬け込む準備を行います。漬け込みは、大きなタンクに高菜をきれいに並べ、ウコン塩を均一に振りかけながら層を重ねていきます。数日間かけ水分が上ががったあと、ゆっくりと発酵が進んでいきます。

今回の高菜の生育は気象条件に悩まされたシーズンでしたが、今年の経験は次回以降の高菜の生育に活かす経験を積むことができたと強く感じました。
自然相手の難しさと、そこに立ち向かう人の力。その両方が詰まった高菜のお漬物。お見かけの際はぜひお手に取って、その味をお試しください。